里子にも出せない・・・
↑は、地元紙に7月初めに掲載された記事です。(読むには簡単な登録が必要)
現在、仙台市郊外の民家の敷地で、約100匹の犬が放し飼いに近い状態になっています。
最初、ペットとして飼われていたのは数匹だったのが、心無い他の飼い主が次々と敷地内に犬を捨てていき、交配が進んでこの頭数になってしまったということです。
この一件は、ずいぶん前にもメディアで取り上げられました。
近隣住民からの臭いや鳴き声に対する苦情が高まり、当時立ち上げられた地元のボランティア団体「150匹犬猫ボランティア」さんが、ずっとこの犬たちの救済(避妊手術、生まれた仔犬の里親探し、清掃、食餌の世話、散歩、資金集め、、、)に当ってきました。
当時は150匹と言われていましたが、病気やケンカで命を落とす犬、また、里親に引き取られた成犬(わずか20頭)もいて、現在は100匹ほどになったようです。
ブリーダーの飼育放棄やドッグ・パークの倒産等で、これまでも多くの見捨てられた犬たちが、ボランティアの皆さんのご努力やメディアの力で新たな飼い主に引き取られて行く様を見てきました。
当時新聞等で取り上げられたこの地元の出来事も、同じように収束していくのだろうと思っていました。
しかし、そんな甘いものではないことを、この記事を読んで思い知らされました。
ブリーダーやドッグ・パークの飼育放棄と決定的に違う点が2点。
まず、この犬たちはほぼ全てが雑種であろうこと。純血種であれば、恐らく引き取り手はもっと多かったのでは?
そして何より、彼らが人との生活に慣れていないこと。
“新しい飼い主になつかず、逃げ出す犬もいる”ため、現在はこの子達の里親探しを止め、もっと環境のよい避難施設の建設を目指しているとのことです。
ボランティアの皆さんの献身的なお世話に接していながらも、犬社会の中で育ってしまった犬たちが“飼い犬”としての生活に馴染むのは恐らくとても大変なことなのだと思います。(マムさんの所の、引越し置き去りの6匹のわんこや虐待を受けた押入れ族の子達のことを思います)
避難施設建設は、6年間試行錯誤してこられた結果、ボランティアの皆さんが導き出した答えなのでしょう。
「150匹犬猫ボランティア」さんのサイト
http://150dcv.yu-yake.com/frame.html
現在、資金不足で犬たちの治療もストップしている状態だそうです。
いろいろなサポートを求めています。
